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Belgian FA

Chris Van Puyvelde

「全てを把握するためにPSDを使う」

現在、中国サッカー協会で技術委員長を務めているクリス・ファンピュイベルデは、2015年から2018年、ベルギーサッカー協会の技術委員長として同代表チームの再構築に寄与した。円滑な管理の下、ベルギー代表は2018年のワールドカップにて3位という好成績を収めたのだ。

――FAのデジタル化はどれくらい重要なものでしょうか。
デジタル化は、主にコーチングスタッフと選手たちのコミュニケーションを円滑にすることだと捉えています。何よりも、この二者間のやり取りは効率良く、スピーディーに行われなければなりません。例えば、昨日終わった試合のレポートを次の日に読むことがそうです。私にとってはこうした情報が一つのプラットフォームで共有されることが大切なのです。

――FAはどのように優秀な選手を探し出すのですか。
この2年でスカウト部門を再構築しました。今ではU-15担当、U-16担当といった具合に各年代に特化したスカウトおり、彼ら全員がPSDでスカウティングレポートを提出することになっています。

――良い選手か否かの判断を下すとき、PSDをどう活用しますか。
①タレント性②パフォーマンスを含め、全てのスカウティングレポートに目を通した上でFAのスタッフと議論してから結論を出します。いくらテクノロジーが発達したとはいえ、サッカー界ではまだセンシティブな議題ですからね。

――よく使う機能について教えてください。
自分のいる組織で何が起きているか、ほかのスタッフは何をしているかを把握するためにPSDを使っています。一つ言えるのは、自分の職場のみんなにPSDを使ってほしいということです。それくらい、データの一元化は意味があるからです。
まず、われわれは最近、競技にまつわる全ての分析を行う担当者を設けました。次にPSDの管理をしつつ、ここで蓄積したデータ分析するスタッフを採用しました。若い選手のクオリティー、潜在能力などシンセシス(一度分析したデータを合成すること)したものには非常に大きな意味があります。
最後に、われわれは映像を使って選手の長所や短所をあぶり出します。経験上、選手たちは自分のプレー映像にとても敏感で、そこから学ぼうとする姿勢も強い。次なるチャレンジは、こうした選手とのやり取りの中にゲーミフィケーションを組み込むことだと思っています。