アムステルダム―― タイス・クラフトは、ヨハン・クライフやデニス・ベルカンプ、パトリック・クライファートら名手を輩出したアヤックスの練習施設、デ・トゥーコムスト で企画調整管理者として働いている。
かつては、どのようにスタッフ間で情報共有していましたか?
何年もの間、コーチ陣も事務スタッフも、エクセルやマイクロソフトチーム、ドロップボックスやグーグルドライブなど、各々が異なるツールを使っていました。
クラブにとって、「デジタル化」はどんな意味を持ちますか?
いわゆる企業(事務、人事、経理、マーケティング)のサポートツールとしては、欠かせないものです。サッカーの側面からいうと、「不可欠」までは至らにないにしても、スタッフに付加価値をもたらしてくれるという認識です。
PSDは、優秀な選手を探す上でどんな存在ですか?
育成年代最高のタレントをトラッキング(追跡)するのに役立つツールです。クラブではアカデミーの選手たちがどのように成長しているのかを追うのに適しています。外部に目を移すと、例えば目の前でプレーしている選手がアヤックスの選手たちにどの部分で勝り、どの部分で劣るかという「比較ツール」として役立っています。
競技上の判断を下すとき、PSDをどう活用していますか?
外部の選手をスカウトするときですね。どの選手がアヤックスにふさわしく、どの選手がそうでないかの基準がより明確になりますから。
では、最も利用頻度の高い機能は?
「スケジュール」と「基本情報」です。全ての情報を画面に映し出すのに便利なため、アヤックスの練習施設では「ナローキャスト」もよく使われています。